認知症と間違えやすい病気
年をとって少し物忘れがひどくなってきた、ぼけてきたからといってそれがすべて認知症というわけではありません。
認知症と似たような症状の病気や状態は他にもあります。
例えば「うつ病」です。
気分が落ち込んで暗くなり元気がなくなっていくため、認知症と間違えやすい病気です。
うつ病の場合は抗うつ剤によってある程度症状を改善することができます。
他にも耳や目の病気が考えられます。
耳が聞こえにくくなったり、目が見えにくくなったりすると外界からの情報が減ってしまいそのために反応がにぶくなり認知症と見えることがあります。
難聴や白内障などの視力障害が考えられます。
このような場合は医療機関を受診して、薬を服用して治療を進めていくか補聴器などを利用することによって症状が改善してくると思います。
薬の飲み方にも注意が必要です。
年をとっていろんな病気にかかるようになって、複数の病院をかけもちして薬もそれぞれ並行して飲まなければならないこともでてくると思います。
この薬の飲み方を間違えてしまい飲みすぎてしまうと、ボーっとした状態になり周囲からみると認知症を患っているように見えることがあります。
認知症の症状の特徴でもある物忘れですが、認知症によるものとそうでないものの見分け方を紹介します。
- 普通に物忘れをした場合、自分が物忘れしたことを覚えているものです。
- ところが認知症の場合、物忘れしたことさえ自覚していないことがほとんどです。
- また生活体験している全てのことを忘れます。
- 認知症による物忘れの場合、この症状はどんどん進行していきます。
- 普通の物忘れでは進行しません。
- 次第に日常生活も送れなくなっていくことが特徴です。
普通の物忘れでは日常生活に支障はありません。