認知症の症状と原因

症状

認知症の症状には様々なものがあります。

認知症の症状を大きく分けると4つに分類することができます。

1つ目は「知的能力の低下」です。
  • 物忘れがひどくなる健忘の症状がでます。
  • 日時の感覚がなくなったり、場所や人がわからなくなったりする見当識障害を起こします。
  • 考えることや理解する思考力が弱くなります。
  • 物事を判断したり見極めたりする力が弱くなり人違いなどを起こしてしまう認知障害を起こします。
2つ目は「心の症状」と「行動障害」です。
  • 夜になると興奮状態になって行動がおかしくなる夜間せん妄を起こします。
  • 夜眠ることができなくなり不眠状態になります。
  • そこにあるはずのないものが見える幻覚症状を起こします。
  • ありえないものを信じる妄想を起こします。
  • 気分がつねに落ち込む抑うつ状態になります。
  • 行動障害としてはあちこち勝手に歩き回って徘徊します。
  • ささいなことで起こって手を出すようになり暴力的になります。
  • 食べられないものなので本来は口にいれないのに、あえて口に入れて食べようとする異色行動がみられます。
  • 便をいじることもあります。
3つ目は「日常生活の低下」です。
  • 日常生活において基本的なこと、食事をする、排泄、入浴、着替えをするなどの行為が自分ひとりではできなくなります。
4つ目は「身体障害」です。
  • 歩行が困難になる歩行障害が現れます。
  • 食べ物を飲み込む力が弱くなりむせる嚥下障害を起こします。
  • 失禁したり便が出にくくなったりする膀胱直腸障害を起こします。

これらの症状の出方には個人差があります。